【国立歴史民俗博物館】縄文土器を地域別に比較!日本列島の土器の違いを見学

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縄文土器と聞くと、どのような形や文様を思い浮かべるでしょうか。

縄文土器には、地域や時期によってさまざまな形や文様が見られます。実際に各地の土器を見比べてみると、その違いに驚かされます。

千葉県佐倉市にある国立歴史民俗博物館の第1展示室「先史・古代」では、日本列島の各地で作られた縄文土器を見比べられる展示があります。

日本地図とともに土器が並んでいるため、どの地域にどのような土器が見られるのか、視覚的に理解しやすい展示です。

今回は、実際に展示を見学したときの写真とともに、地域ごとの縄文土器を紹介します。

目次

全国の縄文土器を見比べられる展示

全国各地の縄文土器が、日本地図の上に並べて展示されていました。

どこの地域で、どのような特徴を持つ土器が作られていたのか。地図と土器を一緒に見られるため、地域ごとの違いを直感的に理解できます。

縄文土器に詳しくない私でも、「なるほど、地域によってこんなに違うのか」と感じられました。

全国各地の縄文土器

縄文土器は、時期や地域によって形や文様に違いがあります。

「〇〇式土器」という名前も、土器の形や文様などの特徴をもとに分類された型式名です。型式を知ることで、土器が作られた時期や地域の文化を考える手がかりになります。

展示されている土器を北から南へと見ていくと、同じ縄文土器でも、地域によってさまざまな表情があることが分かります。

私が特に心を惹かれるのは、中部地方や新潟県周辺の土器です。

なかでも、一度は実物をじっくり見てみたいと思っているのが、火焔型土器です。大きく立ち上がる突起や、燃え上がる炎を思わせるような装飾は、縄文土器の造形の豊かさを感じさせます。

また、以前、東京都埋蔵文化財センターで見学した勝坂式土器も展示されていました。別の場所で見た土器と再び出会えるのも、博物館巡りの楽しみの一つです。

地域ごとにまったく違う縄文土器

北海道・東北地方の土器

北海道から東北地方にかけても、地域ごとに特徴のある土器が見られます。

北海道・北東北の土器

この展示で目を引いたのは、胴部が長く、円筒形をした土器です。

長い円筒形の土器が特徴です
北海道南部と北東北の土器(円筒上層式土器)

円筒上層式土器は、青森県を中心とした北東北地域などで見られる土器の型式です。円筒形の器形に加え、口縁部の突起や粘土紐による装飾などにも特徴があります。

同じ円筒形でも、細部の形や文様に注目してみると、土器を見る楽しみが広がります。

こちらは南東北の土器です。

南東北の土器(田沢湖駅で見た土器と同じような土器です)

以前、田沢湖駅で見た土器と似た印象があり、思わず目が留まりました。別の場所で見た展示が、こうしてつながっていくのも面白いところです。

大木式土器です

こちらは大木式土器です。

東北地方の縄文土器を知るうえで、重要な型式の一つです。地域や時期による違いにも注目しながら見ていくと、土器の変化をより深く楽しめそうです。

関東地方の土器

阿玉台式土器・加曽利E式土器

関東地方の展示では、阿玉台式土器や加曽利E式土器が並んでいました。

同じ関東地方の土器でも、型式によって器形や文様に違いがあります。土器を一つずつ見るだけでなく、隣り合う土器と比較してみると、その違いが分かりやすくなります。

加曽利E式土器が代表例でしょうか

加曽利E式土器は、縄文時代中期の関東地方を代表する土器型式の一つです。

千葉県には、加曽利E式土器の名前にもつながる加曽利貝塚があります。土器の型式名と遺跡の名前を知ると、地域の歴史にも興味が広がります。

中部地方の土器

勝坂式土器と曽利式土器ですよね

中部地方の展示では、勝坂式土器や曽利式土器が見られました。

どちらも縄文時代中期の土器として知られ、立体的な装飾や文様などに注目したい土器です。

私は、こうした土器の形や装飾にとても惹かれます。

縄文土器というと、表面に縄目の文様をつけた土器を想像するかもしれません。しかし、実際に展示を見てみると、粘土を立体的に盛り上げたり、複雑な文様を施したりと、さまざまな表現があることに気づきます。

中部地方の土器はぜひとも見てもらいたい土器です

中部地方の土器は、ぜひじっくり見ていただきたい土器です。

写真だけでは分かりにくい立体感や細かな装飾も、実物を前にすると印象が変わるのではないでしょうか。

北陸地方の土器

北陸地方の土器といえば火焔型土器ですね

新潟県周辺の縄文土器といえば、私が思い浮かべるのは火焔型土器です。

火焔型土器は、縄文時代中期に作られた土器で、口縁部から大きく立ち上がる突起が、燃え盛る炎を思わせることからその名が付けられました。

実物を見ると、装飾の大胆さや造形の迫力に目を奪われます。

北陸地方の土器

もちろん、地域の土器の魅力は火焔型土器だけではありません。

展示を見比べることで、同じ地域の中にもさまざまな土器があることや、地域によって異なる特徴があることに気づきます。

中国地方から九州、沖縄地方

西日本の縄文土器については、私はまだ各地の博物館を十分に巡れていません。

どうしても古墳時代以降の遺跡や文化に興味が向きがちなのですが、こうして土器を見比べていると、まだ知らない地域の縄文文化にも触れてみたくなります。

中国地方あたりから九州の土器

東海・近畿・中国・四国・九州地方と、地域が変わるにつれて、どのような土器が見られるのでしょうか。

いつかは見にいかなければ

九州西部地方の土器も展示されていました。

東海・近畿・中国・四国・九州地方の土器
九州西部地方
沖縄

こちらは沖縄の土器です。

沖縄を含む南西諸島の歴史や文化にも、地域の環境に応じた特色があります。縄文時代の土器を考える際にも、列島のすべての地域が同じ文化を共有していたと単純に考えるのではなく、それぞれの地域の歴史を見ていくことが大切だと感じます。

日本地図で見比べるから分かる縄文土器の魅力

今回の展示で特に印象に残ったのは、全国各地の土器を日本地図とともに見比べられることでした。

地域ごとに土器を見ていくと、形や文様の違いが目に入ります。これまであまり意識していなかった土器にも、それぞれの特徴があることに気づかされました。

まるで各地域の「代表選手」が並んでいるようです。

縄文土器に詳しくない人でも、まずは形や文様の違いに注目するだけで、展示を楽しめると思います。

そして、気になる土器が見つかったら、その型式や出土した遺跡について調べてみる。さらに興味が深まったら、その地域の博物館を訪れてみる。

そんなふうに、展示をきっかけに学びを広げていくのも、博物館巡りの楽しみではないでしょうか。

縄文土器に興味を持ったら、各地の博物館へ

縄文土器に興味を持ち始めた方には、縄文時代中期の土器にも注目してほしいと思います。

火焔型土器や勝坂式土器など、形や装飾に個性のある土器が見られ、縄文土器の造形の豊かさを感じられるからです。

もちろん、縄文土器の魅力は中期だけに限りません。時期や地域によって異なる特徴を知ることで、さらに興味が広がっていきます。

国立歴史民俗博物館のように、各地の土器をまとめて見比べられる展示は、縄文文化への入り口としても楽しめる場所だと感じました。

そして、もっと知りたくなったら、ぜひ各地の博物館にも足を運んでみてください。

私自身も、これからさまざまな博物館を巡りながら、縄文土器の面白さを少しずつ学んでいきたいと思います。

縄文土器って、本当に面白いですね。

国立歴史民俗博物館(れきはく)基本情報

所在地: 〒285-8502 千葉県佐倉市城内町117番地(佐倉城址公園内)

  • 3月〜9月:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
  • 10月〜2月: 9:30〜16:30(入館は16:00まで)
  • 休館日:毎週月曜日(祝日の場合は開館し、翌日休館)年末年始

入館料

  • 一般(個人): 900円(団体:800円)
  • 大学生(個人): 500円(団体:400円)
  • 高校生以下: 無料

アクセス

  • JR総武本線「佐倉駅」北口からバスで約15分(「国立歴史民俗博物館」または「国立博物館入口」下車)
  • 京成本線「京成佐倉駅」南口から徒歩約15分、またはバスで約5分

※国立歴史民俗博物館はとても大きい博物館です。原始から現代まで全部見学するとなると1時間以上はかかるかと思います。時間に余裕をもって見学されることをおすすめします。詳細は国立歴史民俗博物館のサイトへ。

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